トピックス アーカイブ - クボタ環境エンジニアリング株式会社 /topics/ Mon, 10 Jun 2024 22:05:23 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.6.2 /wp-content/uploads/2024/01/KKE_favicon-b-150x150.png トピックス アーカイブ - クボタ環境エンジニアリング株式会社 /topics/ 32 32 ポンプ整備から可能性を拡張するデジタル3D技術 /topics/5435/ Sat, 11 Nov 2023 01:16:24 +0000 /?post_type=topics&p=5435 様々なポンプを大量に整備する現場からのチャレンジ   クボタ枚方製造所内にあるポンプの整備工場。 日 […]

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様々なポンプを大量に整備する現場からのチャレンジ

 
クボタ枚方製造所内にあるポンプの整備工場。
日本全国のポンプ施設やプラントなどで使用されいているポンプが、メンテナンスのために運び込まれてきます。様々なタイプのポンプや人が入ることができるほど大きなポンプなど多種多様なポンプを分解してメンテナンスをすることができます。
繁忙期には足の踏み場もないくらい多数のポンプが運び込まれ、分解された無数の部品でいっぱいに。
この工場でそれぞれのポンプの整備方法を検討し指示用の仕様書を作成したり、必要な部品の手配などを行う設計部門の業務の傍ら、より正確でより効率のよい整備を可能にする3D技術活用にチャレンジするワーキンググループの中心となるメンバーに話を聞きました。

クボタ環境エンジニアリング
クボタ環境エンジニアリング

 

部品の劣化を客観的に可視化する3Dデジタルツイン

 

まずは工場やポンプ場などでポンプの整備を行う際に、何年か使った劣化した羽根車やケーシングライナーといった主要部品の形状をハンディスキャナーで3Dデータとして取得して、実際に稼働しているポンプのパーツを、まさに双子のようにデジタル空間で再現します。
そのデータと納入時の3Dデータの形状と重ね合わせて比較して、どれだけ摩耗しているか、腐食でどれだけ減肉しているかなどの劣化診断を行います。
また、取得した3Dの形状から流体解析を行なってどれだけ性能が落ちているかを数値化することができます。

「国土交通省が「事後保全」から「予防保全」への転換を推し進めていますが、私たちも3Dデータの取得・活用で状態を監視してお客様に予測の傾向管理情報を提供することで、整備計画の立案にも貢献できると考えています。」

 

 
 

デジタル技術への理解と共感が必要

 
取り組みのスタートは8年前。当初は周囲の理解も薄かったですがが、ここ2、3年はいろいろなところでデジタル技術活用が話題になってきている印象があります。

「さらに加速する必要があると思っています。そのためにはこの技術で何ができるのか、お客様も含めより多くの方にアピールしていくことが大切ですね。」

開発している技術やサービスの周知が進めば、まだ見えていないお客様の課題や要望もさらに見える可能性につながると同時に、プロジェクトも活性化され拡張のスピードアップも期待されます。

「こんなことはできますか?みたいな声をたくさんいただくことができれば、アイデアや経験も積み重なっていって、ノウハウというか知識として蓄積されるんじゃないかなと思います。」

 

クボタグループならではの連携で加速度的に広がる可能性

 

現在は過去に作成された図面の情報から3Dモデルを作成して、整備時にスキャンしたデータと比較しています。実際に製造納入された実物との誤差が反映されないので不整合な部分が出てきてしまいます。
今後は株式会社クボタの製造部門とも連携して、新たに製造される羽根車などの部品の3Dデータの取得が進めば、より正確に経年劣化の状態や傾向を可視化することができるようになり、クボタグループならではのサービスクオリティの向上にもつながります。
また、ポンプだけでなくリサイクルプラントなどで使用されている機器のメンテナンスなど水循環、資源循環の様々なステージでの応用も可能になる日も近いかもしれません。

「たとえば現場と同じ3Dデータを遠隔で共有できるようにするとか、すでにあるホロレンズを利用したAR点検サービスなどとの連携とか、まだまだいろいろできると思います。」

業務改善・業務改革にとどまらず、サービス品質の向上、新しいサービスの開発へとイメージは膨らみます。

「これまでばらばらで動いているいろいろな技術も、もうちょっと大きな括りの中に全部一回集約して、そこからまた組み合わせていくパズルみたいな感じでやっていったらもっともっと発展していくんじゃないのかな?っていうのは結構前から思っています。」

さらにいろいろな人や技術、未知の領域とのつながりを求めてプロジェクトは加速しそうです。

 

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住民との絆を大切にした施設運営で地域貢献 /topics/5440/ Mon, 02 Oct 2023 01:16:24 +0000 /?post_type=topics&p=5440 駿河湾を臨むスマートな処理施設   大井川環境管理センターは、焼津市の浄化槽が設置されている家庭や企 […]

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駿河湾を臨むスマートな処理施設

 
大井川環境管理センターは、焼津市の浄化槽が設置されている家庭や企業の浄化槽にたまった汚泥を処理する施設です。市内から運び込まれるし尿と浄化槽汚泥を合わせて1日あたり210klの量を処理するし尿・汚泥再生処理プラントです。
大井川が駿河湾に注ぐ河口にあり天気が良ければ富士山も見える立地で、こうした環境との調和を大切にしたすっきりとした建屋は、し尿や汚泥の処理をしていることを感じさせないスマートな施設の装いです。
本施設はDBO⽅式(Design Build Operate:設計、建設、維持管理、運営を一体的に事業者へ委託する方式)による発注で、当社は施設の設計・建設から完成後の補修や運転管理までトータルなサービスを提供しています。

地域との調和を重視した設計

処理物の搬入スペースは臭い対策も万全

処理物を搬入する車両

 

絆を大切にした地域社会への貢献

 
この施設では、運転管理業務の一環として積極的に地域住民との交流をしているのも大きな特徴のひとつです。2階には市民が自由に出入りできるコミュニティスペースがありプラントや所員の様子を見学することができます。
また、大きな会議室は、親子向けのイベントや研修など様々な目的に活用されています。
廃棄物処理施設は地域の人たちにけむたがられると思われがちかも知れませんが、積極的なコミュニケーションをとることで住民との関係も育まれています。
「環境に負荷をかけないようにするため生活に必要な施設なんですといったことを地域の人たちに知っていただくくために、市民の方を招いたイベントを開催したりしています。」
今後もたくさんの人にこの施設を知ってもらえるような企画を開催していきたいと所長が語ってくれました。

広々としたコミュニティスペース

地域住民を招いた親子見学会

映像を見たり実際にプラント内の見学なども

 

リサイクルへの取組み

 
環境プラントの役割として単に処理するというだけでなく、回収や再利用といった循環型社会の実現を見据えた設備や機能が注目されています。
ここでも従来の施設にはなかった「リン回収⽅式」による資源化設備を整備し、汚泥からリンを回収し、肥料などに利用するなど、廃棄物から有用物を生み出すリサイクルに取り組んでいます。

 

加速する新しい技術への対応と活用

2021年に処理業務を開始したまだ新しい施設のため、発生する課題への対処は「初めて」の場合が多くあります。そういった問題に対してもクボタグループで長年培ってきた経験やデータを活用したり、全国に展開する当社の事業所間の連携で迅速な対応を可能にします。
さらに、この施設での経験や知恵も共有され活用されることになります。
施設内はWiFiの環境が整っており、日々の点検作業もタブレットにデータ入力して共有されるようになっています。そのデータをもとに機械の点検整備時期の検討や判断を行います。
こうしたDXへの対応による効率化や新しい汚泥処理技術の研究開発などはプラントの現場と研究開発部門との関係を深めながら、さらに加速しようとしてます。

 

自信、やりがい、誇りも育てる

 
グループで蓄積してきた豊富な知恵やノウハウを共有するのはもちろんですが、プラントの現場ではOJT(On the Job Training)による教育を重視しています。当社は日本全国の様々な環境のプラントで事業を展開しており、専門的な経験を積んできた上司や先輩が実際の業務を通じて指導することで、教わる側も教える側にもメリットがあると考えています。
自分たちが住んでる地球で限られた資源を利用して生活する上で、汚れたものはきれいにして地球に還元するという仕事だという思いも共有しています。誇りというか、生きがいというか、そういう意識も育っていると感じます。

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